【定員に達したので申込みを終了しました】公開セミナー「戦時性暴力の記録をひらく—アクティブ?ミュージアム「女たちの戦争と平和資料館」(wam)の挑戦」
INFORMATION
2005年8月に開館したアクティブ?ミュージアム「女たちの戦争と平和資料館」(Women's Active Museum on War and Peace:略称wam)は、戦時性暴力の問題、とくに第二次世界大戦中の日本軍による「慰安婦」制度に関する調査?記録保存?展示等さまざまな活動の拠点である。2000年12月に東京で開催された民衆法廷「女性国際戦犯法廷」の実現に奔走したジャーナリスト、松井やよりの遺志を継いで設立された同館に集う人びとは、各国の戦時性暴力被害者の語りに耳を傾けるとともに、公文書を含む様々な記録を用いて加害責任の明確化のための努力を続け、展示やウェブサイト、データベースなど多様な手法で活動の成果を社会にひらいてきた。そこでこのセミナーでは、同館運営責任者である渡辺美奈氏をお招きし、戦時性暴力という痛みを伴う過去と向き合うという困難な作業に、人びとの運動として取り組み続ける同館の挑戦についてお話いただく。
報告者
スピーカー
アクティブ?ミュージアム「女たちの戦争と平和資料館」(wam)運営責任者
渡辺 美奈 氏
女性の人権や戦時性暴力問題に取り組むNGOのスタッフ、日本軍性奴隷制(日本軍「慰安婦」制度)の責任者を裁いた「女性国際戦犯法廷」(2000年、東京)への取り組みを経て、アクティブ?ミュージアム「女たちの戦争と平和資料館」(wam)の立ち上げに関わり、現在は同館の運営責任者をつとめる。日本軍の「慰安婦」にされた女性たちの権利回復と、加害国?日本が責任を果たすための活動に継続的に取り組みつつ、活動のなかで収集した日本軍「慰安婦」制度に関する記録を保存し、活用していく方法も模索している。共著に『「村山?河野談話」見直しの錯誤—歴史認識と「慰安婦」問題をめぐって』(2013年、かもがわ出版)など。
コメンテーター
公益財団法人水島地域環境再生財団研究員
林 美帆 氏
2011年3月奈良女子大学大学院博士後期課程修了、博士(文学)。在学中から公益財団法人公害地域再生センター(あおぞら財団)が所蔵する西淀川大気汚染訴訟関連資料の整理に関わり、2005年より同財団の研究員として西淀川?公害と環境資料館の運営に携わった。2021年4月より公益財団法人水島地域環境再生財団(みずしま財団)研究員として、公害の記録を所蔵?公開する「みずしま資料交流館あさがおギャラリー」を拠点に、公害という困難な過去と地域の現在をむすぶ多彩な活動を展開している。共著に『「地域の価値」をつくる倉敷?水島の公害から環境再生へ』(2022年、東信堂)など。
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対象者
申し込み
- 事前申し込み 必要
- 参加費 無料
※定員に達したため、受付を終了いたしました。多数のお申し込みをいただきありがとうございました。